2018.06.25 議会運営
第1回 木の香り溢れる円形議場【宮崎県小林市議会】
自治体議会の「顔」ともいえる「議場」。そこには、自治体の歴史や理念が反映されています。『議員NAVI』では全国の自治体の議場を訪問し、自治体議会の「顔」をビジュアルにお伝えします。
第1回は平成30年3月にグランドオープンした宮崎県小林市議会を訪問しました。
—議場の特徴を教えてください。
平成30年3月に新庁舎がオープンしました。議会は、地元産木材をふんだんに使い、全国的にも珍しい木造3階建ての東館にあります。構造材、内装材とも市有林(スギ・ヒノキ)を活用した木の香り溢れる議場です。また、議員同士の顔が見えることで議論のさらなる活性化を促すために円形構造の議場としています。
—円形議場によるメリットやデメリットはありますか?
執行部だけでなく議員同士の顔も見えるため、活発な議員間討議が可能となっています。ただ、机を配置するスペースを広くとるため、無駄な空間が生じたり、議会以外の活用ができないデメリットもあります。
—傍聴席との距離はどうですか?
議席との距離が近く、可能な限り段差をなくしていることから、傍聴者の皆さまからは臨場感があると好評をいただいています。
—住民が傍聴しやすい工夫は何かされていますか?
庁舎全体のバリアフリー化に努めており、傍聴席入り口にスロープ、傍聴席内には車椅子用スペースがあります。また、耳の聞こえにくい方のためのモニタースピーカー、長時間傍聴できるようクッションを設置しています。
—議会以外に、イベント開催で使用されることはありますか?
新庁舎建設前は多目的利用について協議しましたが、コストや運用面から専用議場としています。
議会名:宮崎県小林市議会
定数:20名
議会HP:http://cms.city.kobayashi.lg.jp/display.php?list=58
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