2018.06.11 政策研究
定着した北海道沼田町のホタルの里づくり
元日本経済新聞論説委員 井上繁
夏の夜空を焦がす北海道沼田町の「夜高(ようたか)あんどん祭り」は同地開拓の祖である沼田喜三郎の出身地である富山県小矢部市から1977年に伝承した。八雲町、斜里町とともに北海道内の3大あんどん祭りとされる。沼田町のあんどんは、高さ7メートル、長さ12メートル、幅3メートルで、500個の電球が使われている。大型あんどん同士が豪快にぶつかり合う「ぶつけあい」は祭りの最大の見せ場である。
同じ夏の夜の光でも、勇壮なあんどん祭りが「動」に対して、町のもう一つの名物、ゲンジボタルやヘイケボタルを中心とした取組みは「静」である。その舞台は、あんどん祭りが市街地なのに対して、ホタルは川のせせらぎや山々の深い緑に囲まれた町北部の幌新地区だ。開催時期は、「ほろしん温泉ほたる館」の「ほたる祭り」が7月上旬から8月上旬にかけての土曜日、日曜日、祝日、あんどん祭りはその後の8月第4週の金曜日と土曜日である。
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