2018.01.12 政策研究
第16回 地方財政と議会①(議会の権限と再議)
江東区福祉推進担当部長 武田正孝
新人議員の新(あたらし)議員(だんご市議員1期目、30代・女性)の叔父に当たる前財(ぜんざい)課長(おわん市課長、50代・男性)は、おわん市でかつて財政課長を務めていました。新議員は前財課長に自治体の財政について、いろいろと質問をしています。
前財(ぜんざい)課長
おわん市入庁30年目。昨年度まで財政課課長を務めていた。50代半ばを迎え、後進の育成に熱心に取り組んでいる。
新(あたらし)議員
だんご市市議会議員。昨年の4月に地方選挙で議員になったばかり。民間企業での勤務を経て、議員を志した。まちづくりや教育に興味がある。年齢は33歳と、議会の中でも最若手。前財課長の姪(めい)っ子。
今度、本会議で質問をしようと思っているんです。

どんなことを質問するの?

聞きたいと思っていることは、たくさんあって……。防災、教育、福祉など、いろいろあるんです。でも、せっかく叔父さんから財政について教えてもらっているので、財政も取り上げてみようかと。

それは、いいじゃないか!

ええ。でも、そう考えたら、今さらなんですが、そもそも議会は地方財政にどのように関わっているのかなって思って、考えてしまったんです。

なるほど。では、今回は地方財政と議会について整理してみようか。

よろしくお願いします。

先生には、当たり前かもしれないけれどね!

「先生」では、ありませんよ!

ごめん、ごめん。では、始めようか。
