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2025.11.10 ICT活用・DX

第3回 議会質問の効率化

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一般社団法人ポリライオン代表理事 太田佳祐

 議会が近づくと、議員の机の上は資料の山になります。行政の施策資料、国の通知、過去の答弁、参考事例などはどれも重要な資料ですが、読むだけでも膨大な時間がかかります。
 そんなときに頼りになるのがAIです。AIは単なる検索エンジンではなく、「一緒に考え、整理し、形にしてくれるパートナー」として活用できるのが最大の特徴です。テーマの構想段階から質問文の草案づくりはもちろん、想定問答や再質問の練習まで、AIを使えば議会準備の負担を大幅に減らし、質の高い質問づくりに集中できます。
 そこで今回は、ChatGPTを使って質問準備を効率化する方法を紹介します。テーマ整理から原稿作成、答弁想定まで「議員+AI」というチームで議会質問を作成する方法を解説していきましょう。

議会準備の“見えない負担”をAIで軽減する

 一般の人から見ると、議員の仕事の中で最も注目を集めるのは「議会質問」かもしれません。しかし、その裏側には地味で膨大な準備作業があります。質問文を考えるだけでなく、背景となる法律や予算書、行政計画、国の通知を読み込み、根拠を整理し、事実関係を確認するというプロセスにこそ、時間と神経が削られるのです。
 また、議会準備だけに議員活動の時間を割けないという現実も無視できません。地方議員の多くは、委員会活動、地域行事への出席、住民からの相談対応、他議員との調整や執行部との打ち合わせなど、日々様々な業務を並行して行っています。議会が近づくほどスケジュールは過密になり、「質問のテーマは決まっているのに原稿を書く時間がない」、「資料の整理に追われて発言練習ができない」という状態に陥りがちです。
 こうした状況を変える鍵となるのが、AIの導入です。AIは人間のように考え、会話しながら文章を整理し、下書きをつくってくれます。つまり、議員が抱える「情報整理の負担」や「文章構成の手間」を肩代わりしてくれる存在です。ChatGPTのようなツールを活用すれば、資料の要約、質問の構成案づくり、想定答弁の作成など、これまで時間を奪っていた作業を効率的にこなせるようになります。

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