AI活用で議員活動を効率化していきましょう

　今回紹介したように、ChatGPTは「難しいAI」ではなく、議員活動を日々支える心強いツールです。質問の骨子を整えたり、住民の声を要約したり、広報文を短時間で用意したりと、活用できる場面は多岐にわたります。さらに、専門的で複雑な情報を分かりやすい言葉に変換してくれる点は、住民と行政をつなぐ議員にとって大きな力となります。
　もちろん、AIは万能ではありません。誤った情報を含む可能性や、個人情報の扱い、説明責任といった課題もあります。しかし、それらを理解した上で「伴走ツール」として使えば、限られた時間をより本質的な仕事、すなわち政策立案や住民対応に充てることが可能になります。
　大切なのは「ゼロからすべて自分で背負い込む」のではなく、「まずAIに下書きを頼み、それを自分の言葉で磨き上げる」という姿勢です。こうした小さな積み重ねが、議員活動全体の質を底上げし、住民からの信頼にもつながっていくでしょう。
　次回は「質問・答弁準備の効率化」をテーマに、議会の現場で具体的に役立つAIの使い方をさらに深掘りしていきます。実際の質問文づくりや想定問答集の作成にどのように応用できるのかを詳しく解説しますので、どうぞご期待ください。