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2025.10.10 ICT活用・DX

第2回 ChatGPT活用術

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ChatGPTの具体的な活用法

 ChatGPTを使う上で欠かせないのが、「こちらからどのように命令やお願いを入力するか」という点です。この入力のことを、専門的には「プロンプト」と呼びます。横文字で少しとっつきにくい印象があるかもしれませんが、要は「ChatGPTに向けて投げかける指示文」のことだと理解すれば十分です。難しく考える必要はありません。
 例えば、ただ「子育て支援について」と入力すると、答えは漠然とした内容になってしまいます。しかし、「子育て支援について、議会質問で使えるように整理してください」とお願いすれば、より実務に役立つ答えを返してくれます。つまり、ChatGPTは「何をどのように尋ねるか」で答えの質が変わる仕組みになっているのです。
 また、一度で満足のいく答えが返ってこなくても心配はいりません。「もっと短くまとめてください」、「小学生にも分かる言葉に直してください」と続けて頼めば、すぐに言い直してくれます。これは人と会話して「その説明では難しいから、もう少しやさしくいって」とお願いするのと同じ感覚です。やりとりを重ねることで、自分が欲しい答えに近づけていけるのです。
 こうして考えると、プロンプトとは特別な技術ではなく、日常の会話とほとんど同じです。ただし、ChatGPTに伝えるときには、何をどうしたいのかをできるだけ具体的に表現することが大切です。「防災について三つの要点にまとめてほしい」とお願いするのと、「防災について教えて」とだけ入力するのとでは、出てくる答えが全く違ってきます。ほんの一言条件を添えるだけで、答えの使いやすさが格段に変わるのです。
 議員活動に当てはめると、例えば「この長い報告書を住民向けにやさしく説明できる文章にしてほしい」と依頼すれば、難解な行政文書もすぐに伝わりやすい形に変えてくれますし、「この質問案に対して行政側になりきって答えてほしい」と頼めば、想定問答集を手早くつくることもできます。このように、プロンプトを工夫することで、ChatGPTは単なる道具から、秘書や参謀のように頼れる存在へと変わっていくのです。

 次節では、この「プロンプト」の考え方をさらに具体的に実感していただけるように、議員活動でそのまま活用できる入力例を紹介します。コピーして張り付ければすぐに試せるものばかりですので、実際にご自身で触れながら、使い方に慣れていただければと思います。

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