2025.09.10 ICT活用・DX
第1回 AI時代の議員活動とは?
一般社団法人ポリライオン代表理事 太田佳祐
「AI」と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。「難しいプログラム」、「コンピューターの専門家だけが扱うもの」、「映画のロボットのような存在」などのように感じている方も多いかもしれません。特に、日々の議会活動や住民対応に追われている地方議員の方々にとっては、「AIは自分には関係のない遠い世界の話」と思われることもあるでしょう。
しかし現実には、AIはすでに私たちの生活の中に入り込んでいます。スマートフォンで地図を検索すればAIが最適な経路を案内し、ネットショッピングではAIが自動的にお薦め商品を表示します。つまり、AIは特別な存在ではなく、日常生活の中で自然に使われる「便利な道具」になっているのです。
では、この「便利な道具」を議員活動に取り入れると、どうなるでしょうか。住民相談に対応する時間が短縮される、議会質問の準備が効率化する、広報発信の手間が減るなど、議員が直面している多忙な業務の数々をサポートしてくれる可能性があります。AIは議員の仕事を奪うものではなく、むしろ「議員自身を助ける力」なのです。
そこで、「地方議員の仕事がはかどるAI活用法」というテーマで、地方議員の方々の議員活動をサポートするための活用法を、連載で紹介していきます。
