2025.01.27 仕事術
第28回 どうする自治基本条例①
元所沢市議会議員 木田 弥
議会基本条例に比べて、自治基本条例制定に議会として熱心に取り組んだ事例は、あまり耳にしたことがありません。議会基本条例の制定は議会改革に直結しますが、自治基本条例はどちらかといえば執行部が提案する原案を議会が審査するというスタンスです。
所沢市議会の2010年の場合は、そうした形式で審査しました。ただ、他の議会との違いは、執行部から提案された自治基本条例案を審議するために、自治基本条例制定特別委員会を設置し、12回の委員会を開催、各条に詳細な検討を加えておおよそ25か所程度を修正したことです。これほどの修正が加えられたのは、所沢市自治基本条例が、積極的な市民参加のもとにつくられたことで、できるだけ参加した市民の意思を尊重したいという執行部の意図もあり、条文は生煮え状態のまま議会に送られたという背景があります。もちろん議会の修正案に対しては、パブリックコメントや参考人招致、公聴会開催など、フルセットで対応しました。
自治基本条例そのものの制定は近年それほど活発ではないので、議会として自治基本条例を審議するという機会はあまりないかもしれませんが、もしそういう機会があれば、所沢市議会の審議の方法についても参考にしていただければと思います。
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