2025.01.14 ICT活用・DX
第1回 重要度が高まる地方議会を機能させるには
元野々市市議会議員/議会BPRアドバイザー 五十川員申
課題の多様化と首長の限界
現代の地⽅⾃治体が直⾯する課題は、かつてないほど多様化しています。⼈⼝減少や少⼦⾼齢化が進⾏する中で、地⽅⾃治体は限られた資源を最適に配分し、住⺠の多様なニーズに応えることが求められています。例えば、既にある道路⼀本、橋⼀本の整備ですら慎重に判断しなければならない時代が到来しています。従来のように、富の分配を求めて⾃分の地域に利益を引き込む政治はもはや通⽤しません。住⺠の代表である地⽅議員は、限られた資源の中で何を優先し、何を切り捨てるべきかを明確に説明し、納得を得る必要があります。
⼀⽅で、⾏政のリーダーである⾸⻑の役割には限界があります。⼀⼈の⾸⻑だけで住⺠全体のニーズを完全に反映し、適切なサービスを提供することは⾮常に困難です。特に、複雑で多岐にわたる課題に対しては、専⾨的な知識と多⾓的な視点が求められます。このため、地⽅議会が果たすべき役割はますます重要になってきています。
地⽅議会は、⼆元代表制の中で住⺠の代表として、⾸⻑や⾏政だけでは対応しきれない課題に対して合議体としての強みを発揮することが求められています。議員は、地域の声を代弁し、政策の⽅向性を⽰し、なぜ特定のプロジェクトに投資するのか、又は、なぜ他のプロジェクトを切り捨てるのかを住⺠に対して説明する責任があります。
こうした役割を果たすためには、議員⾃⾝が⼗分な情報と知識を持つことが不可⽋です。
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