2024.11.11 コンプライアンス
第7回 議員のパワハラに市長が申入れ
アンコンシャス・バイアスを自覚するにはケーススタディが効果的
「アンコンシャス・バイアス」を自覚していない人に自覚を促す場合には、ケーススタディが効果的です。例えば、「答弁をしない首長に対してどう対応するべきか」というケーススタディに対しては、「書面で申入れをする」、「閉会後に市長室を訪れる」、「議場で徹底的に追及する」など、いくつかの対応を挙げ、その中でハラスメントに該当しそうな言動がないか、なぜその行為が問題であるかを議論します。ケーススタディを第三者として議論する中で「この言動はハラスメントとして扱われるのか」という自覚を促し、ハラスメント行為を抑制していきましょう。
ハラスメントチェッカーで自分の「アンコンシャス・バイアス」を自覚する
最近は「自分の言動が適切かどうかをチェックしたい」という要望が増えています。それに応えるために、ポリライオンではハラスメントかどうかをAIがチェックする「AIハラスメントチェッカー」を提供しています。
このAIハラスメントチェッカーは、多くの方が利用しているLINEを使用しているので、簡単に自分の言動をチェックできるのが特徴です。
AIハラスメントチェッカーは現在開発中の実証実験段階なので、どなたでも無料でご利用いただけます。ぜひセルフチェックや議会内・会派内での勉強会などにご活用ください。
参考:一般社団法人ポリライオン「AIハラスメントチェッカー」 https://www.polilion.com/checker
今回は、A県B市議会のC議員の言動に対するD市長からの申入れについて解説してきました。
本事案は現在進行中の事案につき、ハラスメントであると認定はされていません。しかし、議員は市民に選ばれ、そのまちの意思決定を行う存在です。議員には高い倫理観が求められるため、自らのアンコンシャス・バイアスを理解し、適切な立ち居振る舞いをしなければなりません。
これからの地方議員には、ハラスメントに対する知識やハラスメントをしないための言動を身につけて、より良いまちづくりを行うことが求められます。政治分野のハラスメントがなくなるよう、私たちもサポートしてまいります。
◉ポリライオンが提供するプログラムについて
https://gnv-jg.d1-law.com/login/article/20240527/68786/7/