地方自治と議会の今をつかむ、明日につながる

議員NAVI:議員のためのウェブマガジン

『議員NAVI』とは?

検索

2024.03.25 ICT活用・DX

第20回 地方議会における生成AI活用の可能性~早大マニフェスト研究所 議会事務局職員向け「デジタル活用研修会」~

LINEで送る

青森大学社会学部教授/早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員 佐藤 淳

《今回のキーワード》
  • 生成AI
  • ChatGPT
  • EBPM:Evidence Based Policy Making
  • 議員間討議
  • 議会事務局のICT化


 

【SHORT STORY】

 3月のここち市議会は予算審査のために熱気であふれていた。お昼休みの事務局の執務室で、若手の古江議員と、同じく事務局の若手の江上が、生成AI、ChatGPTの活用について、立ち話をしている。
 「江上君、あれ覚えてる? 先週、建設経済常任委員会の名古屋視察の報告書、メールで送ったじゃない。あれ、新幹線の席でChatGPTに情報を打ち込んだら、あっという間にできちゃったんだよ。ホントに便利な世の中になった。考えてみれば、議会の仕事って、ただ報告書をまとめることじゃなく、視察で見聞きしたことをどう市政に活かすかが本質だからね」と古江は熱心に語る。
 江上は目を丸くして驚いた。「えっ、本当ですか? あの報告書、読んだとき全然そんな気がしなかったです。でも、実をいうと私、ChatGPTって、まだ実際には使ったことがないんですよ。市長もまだ生成AIに対しては慎重な構えをとっていて、国や近隣の自治体の動向を見守ってるって感じですから」。
 「ChatGPTって、たまに変な答え返してくるよね。この間、ここち市でおいしい定食屋を尋ねたら、全く聞いたことがない店の名前が出てきてさ。やっぱり、Googleの方が賢い」と、お昼の出前を食べ終えて退屈そうにしていた山田次長が話に加わってきた。
 ついさっき、議長室から笑顔で戻ってきた田島裕子事務局長が会話の流れに乗って、「山田次長、それは使い方が悪いんじゃない? 私も来週のここち小学校の卒業式の議長挨拶の原稿、ChatGPT先生にお願いしたの。今、議長から、この挨拶文“いいね”って褒められちゃったわよ」。
Chihoujichinoima_ph01

ChatGPTで作成したイメージ画像

つづきは、ログイン後に

『議員NAVI』は会員制サービスです。おためし記事の続きはログインしてご覧ください。記事やサイト内のすべてのサービスを利用するためには、会員登録(有料)が必要となります。くわしいご案内は、下記の"『議員NAVI』サービスの詳細を見る"をご覧ください。

この記事の著者

編集 者

今日は何の日?

2025年 424

全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)始まる(平成19年)

式辞あいさつに役立つ 出来事カレンダーはログイン後

議員NAVIお申込み

コンデス案内ページ

Q&Aでわかる 公職選挙法との付き合い方 好評発売中!

〔第3次改訂版〕地方選挙実践マニュアル 好評発売中!

自治体議員活動総覧

全国地方自治体リンク47

ページTOPへ戻る