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2022.05.13 一般質問

第14回 一般質問を議会の政策資源に ③別海町議会「一般質問検討会議」が示唆すること【後編】

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一般質問検討会議は一般質問を変えるか

 一般質問検討会議に対する評価を支えているのは、やはり一般質問への効果だといえるだろう。Q4「一般質問検討会議を経て、あなたの一般質問は変わりましたか?」では、4割の議員が「変わった」、6割の議員が「少し変わった」と答えている。
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 ついで、どこが変わったと感じているかを9項目(うち「9. その他」を選択した回答はなかった)複数回答で尋ね、それらの変化のうち、変化を強く感じている点を上位三つまで尋ねたものが以下である。
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 「4. 質問のゴールや答弁者の答弁を予想したり、その後の展開をより考えるようになった」が12人(80%)、「3. 自分の質問の論点を整理したり磨いたりする意識がより高まった」
が11人(73%)と、両方の点での変化をほぼ3分の2の議員が感じている。
 また、一般質問のための調査と、それを通じて町民や執行機関とのやりとりが充実したと答える議員も多い。特に、町民や関係者の声、意見の聞き取りについては「2. 質問のための調査で、町民や関係者の声や意見の聞き取りをより充実させるようになった」と8人(53%)が答え、さらに町民については「8. 町民とのかかわり方がより充実するようになった」も4人(27%)が答えている。2.については「変化を強く感じる」の筆頭に挙げている議員が多い。調査全般について聞いた「1. 質問のための調査で、データや現地調査などの情報収集をより充実させるようになった」も5人(33%)となっている。

一般質問は「議員ひとりのもの」を越えるか

 注目したいのは、議員ひとりの変化にとどまらない部分だ。
 「6. 委員会での検討や議論とより連携するようになった」8人(53%)、「5. 他の議員の質問について、より意識したり連携したりするようになった」7人(47%)。6. 委員会との連携を変化の大きかった点の1位、2位に挙げている議員もいることは着目される。
 Q3、Q7「一般質問検討会議を議会にとって開催する価値のある取組みと感じるか」は、当初から多くの議員にそう感じられていたようだし、「強く感じた」議員も多かった。とはいえQ3で現在どう感じているかを見ると、議会として開催することの意義が、実感となって現れていると読めるのではないか。
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 こうした変化について、より詳しい内容を自由意見として尋ねているが、変化の時期については「はじめから」「2、3回めから」の時期を挙げる回答がそれぞれ複数ある一方で、「ごく最近」という声もある。また、委員会との連携があったことで「変化」を強く感じたという声も複数挙がっている。

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