2019.05.27 小規模自治体
小規模市町村の議会とは ──『町村議会のあり方に関する研究会報告書』について(その14・完)──
おわりに
高知県大川村の町村総会の問題提起から始まった小規模市町村の議員のなり手不足問題であるが、とりあえずは、現時点ではそれほど深刻ではない。むしろ、将来に起きるであろう地獄絵図を想像して、現時点で恐れおののいているというのが実情かもしれない。とはいえ、確実に人口減少が深刻化する小規模市町村は増えるだろう。
ただ、そのときになり手不足/担い手不足がより深刻に意識されるのは、まずは職員であり首長であろう。議員のなり手不足に話題が集まるのは、ジェットコースターが下り坂に入る前の、一瞬のエアポケットにおける、これから体験すべき恐怖感をバックキャスティングによって感じることなのかもしれない。