4 「届け方」にもテクニックがある!?
白井 確かに費用バランスの問題はあります。ただ、配りきれるかの問題については、逆に言うと、4,000枚全部作らなくてもいいですよね。自分が配れる範囲から逆算して制作枚数を設定して、という考え方もあると思います。大事なのは、どう作るか、どう配るか。そこをしっかり考えるということが必要ではないかと思います。
青木 選挙期間中と期間前とで、政策ビラの内容や形などを変えるなど、皆さん検討されていますか?
佐藤 政策ビラのサイズはA4と決まっているから、どれくらいの情報量を盛り込むか悩みますね。ちなみに前回期間前に使用していたチラシはA3サイズで作っていました。今回も仮にそうするならば、期間中に配るビラはサイズを変えないと使えません。
そう考えると、サイズも内容も、やはり4,000枚をそもそも誰に渡すのかというところから考えるべきですね、きっと。
青木 「A4サイズで2種類まで」ということになっているので、2種類作成して2,000部ずつ刷るとか、逆に1,000部+3,000部ということでもいいわけです。折り込み3,000部はこのデザインで作成し、手渡し用の1,000部は別のデザインでということもできることになりますが、実際のところ、そこまで細かい準備ができるのかどうか。
川名 私が制作するチラシ関係は、掲載する内容は基本一緒にしています。ただ、今回も選挙公報に掲載する情報をベースに表面を制作するとしても、裏面は残りますからね、そこをどうするかですね。
新聞折り込みなどで配布する場合には、配布対象の地域限定の情報を掲載することにしているので、そういったカスタマイズを政策ビラでも行うべきかも考える必要がありますね。普段のチラシではちゃんとターゲティングをしているんですよ。
佐藤 確かに。新聞折込での配布となると、総花的内容だけで政策ビラを構成するという人もいるかもしれませんね。だけど、4,000枚だと対象がどうしても限られてしまうので、配布対象の地域にマッチした内容を掲載するほうが効果的かもしれません。
青木 ご自身の後援者の色とか、誰に届けたいか、などを考えた上での工夫の余地って意外にあるんですね。
白井 せっかく有権者に届けるツールが増えたのですから、活かさないということはないですよ。
次回「中編」は、 2019/2/25公開予定です。お楽しみに!(編集部)