まとめ

　前回と今回において、選挙時における後援会の活動について検討しました。選挙時においては、個人として選挙運動員の形で関わったり、後援会という団体の指揮のもとで組織的に動いたりと様々な関わり方が考えられます。
　短期間に集中して行われる選挙運動では、個人としての選挙運動と組織としてのそれが入り乱れることも多いかと思います。各運動員の意識のみならず、選挙運動を統括する立場の方々も選挙運動の性質をしっかりと見極めて「うっかり違反」がないように気をつけましょう。
　また、選挙運動と関わりなく、政党や後援会等の政治団体が独自に政策の普及宣伝のため政治活動を行うこともあります。しかし、有権者からすれば選挙運動期間中の政治活動は選挙運動と区別がつきにくく、法もその趣旨から制限を課しています。この制限に関する条文はとても難解ですが、仮にも立法の側に立つ者として無視することは許されません。
　今回の記事も参考に、後援会の行う政治活動の方法・手段について考える機会にしていただければと思います。