2018.03.26 住民参加
第3回 外国籍住民が自治を担う時代に ~愛知県西尾市~
【インタビュー2】
金子ヨシタカさんに聞く
緑町団地の住人で、外国人防災ボランティアグループの一員である金子ヨシタカさんに話を伺った。1988年に来日した金子さんはブラジル国籍の48歳。群馬県や愛媛県などで働いた後、愛知県に転居。14年前から緑町団地の住人となり、現在に至る。地域の中学校に通う男の子を持つ父親でもある。
──外国人防災ボランティアグループに入ったのはいつからですか。
会ができたときからで、5年目になります。防災ボランティアに参加したことで、大切な人を守る自信がついたし、友人をつくることもできました。非常に良い機会だと思いますが、なかなか興味を持ってもらえない感じがします。もっと多くの人に参加してもらいたいと思います。日曜は教会に行くので忙しいという人もいるので、土曜にやればよいのにとも思います。
──団地の自治会役員はなさっているのですか。
役員はまだやったことはありませんが、5年前に団地の駐車場係をやりました。日本語のできる(外国籍の)人は係につくことになっていますので。そのうち(私も団地の自治会の)会長になるのかなと思っています。会長は大変だと思いますが、やりたくないということはありません。私はこれからもずっとここにいるつもりですので。子どもは分かりませんが。
──緑町団地の住み心地は良いのですね。
とにかく場所がいいんです。建物が古くてエレベーターはありませんが、便利です。それに(地域の人たちが)外国人(の存在)を自然に受け止めてくれているように思います。
──団地に入った頃と比べて変わった点は。
今は違う国の人たちが増えました。私の家の隣はフィリピンの人で、階段ですれ違ったときなどは日本語で挨拶します。(私が)会長になったら、ルールを守るだけではなく、みんながもっと仲良く暮らせるようにしたい。日々、忙しいので難しいとは思いますが、イベントなどをやって、みんながもっと仲良くできるように努力したいと思います。