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2015.06.25 仕事術

第4回 視察のための事前準備~依頼文や手土産などをどうするか~

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一般財団法人地域開発研究所 牧瀬稔

 今回は視察のための依頼文や手土産(手土産のひとつとして報告書がある)など、事前に準備する事項について紹介する。事前に用意するものとして質問事項もあるが、これについては、次回以降で詳述する。
 視察は、①議会として公式に視察する(議会としての委員会視察や議員視察)、②議員個人として視察する、の2通りに大きく分けられる。前者の「議会として公式に視察する」場合は、それぞれの議会でルールが決まっているため、議会事務局に問い合わせていただきたい(会議規則等に視察について明記されているはずである)。
 本稿で想定しているのは、後者の「議員個人として視察する」になる。この場合も2通りあり、①政務活動費を活用して視察する、②(政務活動費は活用せず)私費を使って視察する、がある。前者の「政務活動費を活用して視察する」も、政務活動費という公費を使っているため、「議会として公式に視察する」に入ると思われる。しかし、議論を分かりやすくするため「議員個人として視察する」に分類している。

視察もPDCAを基本に考える

 視察もPDCAサイクルを意識した方がよい。PDCAサイクルについては前回言及したが、再度記しておく。民間企業における経営活動はPDCAサイクルが基本となっている。PDCAサイクルとは、民間企業が事業を展開する際に、「①計画(Plan)」を立て、「②実行(Do)」し、その後「③評価(Check)」に基づいて、「④改善(Action)」を行うという流れを継続的に繰り返す仕組みである。民間企業のPDCAサイクルを自治体政策に応用したのが政策形成サイクルである。前回は「政策形成サイクルを意識して質問する」という文脈でPDCAサイクルを例示した。
 今回は視察におけるPDCAである。視察先の選定は「P」となる。視察先を選定する際の注意すべき点は、過去、本連載において述べてきた。そして視察先が決まったのならば、「P」から「D」へ移行していく。今回言及する依頼文の作成や手土産の持参は「P」の最終局面である

図 PDCAサイクル図 PDCAサイクル

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