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2015.01.10 選挙

調査分析 地方議会は有権者にどう見られているのか(下)

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次の選挙では有権者の立ち位置に立った 政策型選挙の実践を

 以上、有権者が選挙で何を判断基準にしているかを見てきた。候補者の「実行力」、「政策」が最も重視され、マニフェストは約7割が必要と回答があった。言葉だけではなく、実現したい将来像や政策、それをどう実現するか、予算根拠や工程表も求められている。もちろんチラシやポスターなど既存の活動も有効だが、選挙公報など「第三者媒体」が好まれていること、ネットの情報を参考にする有権者も徐々に増えていることを忘れてはならない。改めて強調したいのは、有権者が政策と実現性を強く意識していることだ。前回記事のとおり、「議会不祥事以後」の議員・議会は、有権者の立ち位置に立った本質的な変化が求められているが、選挙のあり方も本質的に変えることが必要だ。「情報不足の声が半数なのはなぜか」、これが本質的な問いである。それは有権者が重視する「実行力」、「政策=マニフェスト」の情報が十分に示されていない、そして伝わっていないということではないか。今春の統一地方選挙では、もちろん既存の運動手法も活用しながら、ぜひ政策型・マニフェスト型選挙を実践し、有権者の求める政治の形を提示してほしい。実は、政策型選挙とネット選挙は親和性が高い。4月が、選挙を変え、議員と議会運営が変わり、地域を変えていくきっかけになることを期待したい。

調査設問一覧
Q1 あなたが現在支持している政党を教えてください。
Q2 あなたは普段、地方議会や議員の活動に関心を持っていますか。また、東京都議会のセクハラやじや兵庫県の政務活動費不正受給の問題は、その関心に影響を及ぼしましたか。
Q3 あなたは普段、選挙の投票に行きますか。また、東京都議会のセクハラやじや兵庫県の政務活動費不正受給の問題は選挙に対する意識に影響を及ぼしましたか。
Q4 あなたが日本の政治家や機関・団体について感じている信頼度を教えてください。
Q5 選挙の際に候補者が出すマニフェスト(公約)の中身について、あなたのお考えをお聞かせください。
Q6 あなたが住んでいる地域の議員(都道府県議会、市区町村議会)について、あなたが持つ印象を教えてください。
Q7 あなたが選挙で投票をする際に、候補者を選ぶ理由は何ですか。
Q8 あなたが選挙の投票先を決める際に、参考にしているメディアや情報ツールは何ですか。
Q9 あなたは地方選挙(首長・議会議員選挙)で投票する際に、考慮する問題は何ですか。
Q10 地方議会・議員の現状や今後について、感じていること、ご意見、あるべき姿などを率直にお答えください。(自由回答)

調査概要(ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟×政治山調査)
利用サービス 政治山リサーチ
調査方法 インターネットリサーチ
実施期間 2014年7月16日〜18日
調査対象 全国の男女有権者
有効回答数 1,122人
割り付け:20歳〜60歳以上の6段階ごとに約200回答収集(男女同数)
[詳細]http://www.maniken.jp/gikai/date/140807LMresearch_PR.pdf

調査分析 地方議会は有権者にどう見られているのか(上)

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