2024.09.17 New! 政策研究
【PickUp 日経グローカル】地域論壇 台湾・花蓮地震での避難所運営に学ぶ
民間団体の役割分担で「我慢しなくていい」実現
日本学術振興会・茨城大学特別研究員 李 旉昕
震災時の避難所では、食料や水の不足、雑魚寝、エコノミークラス症候群、医療不足、震災関連死などの問題が起きやすい。避難所生活に対する市民のイメージは「我慢」を強いられるものだ。これに対し、2024年4月3日に起きた台湾東部沖地震(花蓮地震)では、避難所となった体育館にプライバシー確保のための室内テントとベッドが並べられ、豊富な食料と充実した医療サービスが提供された。被災者は安全と健康を保ち、次の復旧・復興のステップに進みやすかった。日本も学ぶべき点があるだろう。