2018.12.10 ICT活用・DX
第41回 タブレット導入は改革にどう役立つのか
議会事務局実務研究会 吉田利宏
お悩み(ICTは苦手さん 60代 市議会議員)
中規模市の議会の議運委員長です。議会基本条例を制定し、次は議会改革として全議員にタブレットを導入したらどうかとの声が高まっています。正直、他の議会はどのようなメリットのために導入しているのでしょうか。私自身、タブレットを使ったこともなく、タブレット導入に際して、どのような議論をしたらいいのか見当がつきません。議論の方向性を教えていただけると助かります。
回答案
A 議会は、タブレットを導入すると紙媒体の資料を減らすことができる。圧倒的なコストダウンを図ることができるタブレットの導入は議論の必要なく議会改革に欠かせない。
B タブレットが議場に置かれているだけで、住民の目には改革の成果に見える「改革の見える化アイテム」である。どのような形でアピールできるかを踏まえて導入の議論をすべきである。
C タブレットの使い方によっては議会改革につながるが、議会として、どのような使い方を想定し、どのような成果を期待するのか、他の導入議会の研究から始めるべきである。
お悩みへのアプローチ
タブレットを導入する議会が増えています。確かに、議会基本条例の制定議会の数は頭打ちですから、次の改革はタブレットの導入だという雰囲気があります。ただ、ICT関係に弱いというのも、比較的高齢者が多い議会の弱点かもしれません。「あんなことも、こんなこともできる」的に書かれた業者のパンフレットを見ると、導入すれば、議会改革が一足飛びに実現できるような気もしてきます。